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磯竿論・その2(適合ハリス)

「カセで磯竿を使う」

磯竿は長くて取り回しが悪い上に、船竿に比較すると強度に問題がある。要するに、カセで磯竿を使っても「メリットが少ない」という事で、普通は敬遠する人が多いと思います。

僕は、

などなどの理由で、カセで何を釣るにしても、主に磯竿を使いますが、客観視すると「異常」に写っているかもです。(知ったこっちゃないです「俺の釣り」ですからね。笑)

いや、磯竿も強いですよ。特に十何年か前から、カーボンをクロス(エックスカーボン)に巻くようになってからは、その強度は目を見張るものがある。

この「強度」について僕が思うことは、「知っている人は多いけど、解っている人は少ないな」という事。まあ、この「知っている」と「解っている」の違いの話は、磯竿の強度について事に限らないですが・・・

閑話休題(そりゃそーと)

磯竿の適合ハリスについて、キチっと解っているだろうか?

「適合ハリス以上の号数のハリスを使用すると竿が折れる」

この程度の認識でいる人が多いんじゃないかと思いますが、ここまでで思考が止まっている人は、僕は「知っているけど解ってない人」だと思う。(言い切ってもイイですが、「思う」にしておきます)

いや、適合ハリス内でも、ケースによってはナンボでも磯竿は折れますよ。2号ロッドに4号くらいのハリス(適合内)で仕掛けを作って、庭で犬にでも引っ張ってもらってフルドラグを掛ければ一瞬で竿は木っ端みじんでしょう。通常の根が掛かりだって、竿でためて切りにいけば、竿を痛めることは必至です。適合ハリス内であってもです。

要は、「適合ハリス」ってのは、「その竿に適した号数」ではありますが、「その竿で、その魚を仕留めるのに適した号数」ってことです。

なので、1号のロッドが適合ハリス「0.8号から3号」って書いてあっても、それはその竿を使用する際の、単なる「平均値」であって、場合によっちゃ、4号でも5号でも使用すれば良いわけ。ヤバい引き込みが来れば、リールのドラグが鳴けばイイし、スピニングリールのレバーブレーキってのは、そういうタイミングのためにあるわけですよ。

良型グレの一発目の突っ込み。「糸を出さずに耐える」か、「のされた分をレバーブレーキを使って立て直す」か、瞬時の判断が求められる。難しいと思うかもだが、慣れると体が勝手に反応するようになる

ドラグの設定がキチっと出来ないから竿を痛めるとか、レバーブレーキ操作が苦手だから、適合以上のハリスを使えないってのは、竿の問題じゃなくて、それを使用する釣り人のスキル(技量)の問題です。

要は、磯竿の「適合ハリス」ってのは、自分で決めるんですよ。

それは、ロッドをはじめとするタックル全体で、狙いのターゲットを仕留めるために何号が適切かを自分で判断することです。ここを間違えると、磯竿の使用は、一瞬で拡張性が無くなって、「知っているけど、解ってない人」に一直線です。

ちなみに、この理論を釣具屋で展開したら、「やめてくれ」でした。笑

なので、ユーチューブでは展開しないです。「ここだけの話」にしておきますね。笑

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