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串本のカセの三大人気ターゲットの一つ「グレ」。
数も出るし、型も良型が多く、僕自身も50㎝オーバーは累計で10枚以上は釣っています。
「50㎝オーバーのグレ」って言ったら、平均的に見て、大変貴重なものとは思いますが、串本のカセ釣りでは、そんなに珍しいモノでも無いし、釣れても、「今日は大きいのがあったな・・・」くらいの評価です。笑
と言うか、痩せている50㎝のグレなら、太っている45㎝のグレの方が評価が高いくらいです。食べることしか考えてない人が多いと言うか・・・笑
まあでも、「痩せている50㎝」は、ここでは釣ったこと無いし、見たことも無いです。大型は、みんな、肉厚で脂が乗っているし、食べることは、もちろん「最高に美味しい」し、釣り味も、引きは強烈だし、ドラグもかなり鳴きますからね。
では、このような良質のグレを狙って釣るには、どういう道具立てが理想でしょうか・・・
ロッドは二種類で4本が理想
グレは、基本的に、「ウキ釣り」と「ズボ釣り」のどちらかで釣ります。
で、「ウキ釣りは磯竿」、「ズボ釣りは海上釣り堀の竿」が、使いやすいです。
具体的に見ていきましょう。
グレ狙いの磯竿は、号数は1号で良い
釣り具には、ブランド物の、言ってみれば「高額品」と、釣具店の店頭やホームセンターなどに置いてあるような、いわゆる「普及品(おおよそで、オープン価格)」がありますが、串本のカセ釣りのグレは、最前から言っている通り、良型や大型が多いし数も出るので、ある程度、レベルの高いロッドを持ち込みたいです。
ロッドはメーカーは、ブランドとして大手が三社、すなわち、「ダイワ」、「シマノ」、「がまかつ」ですが、ブランドは何でも良いです。それぞれに10万円以上する高額品もありますが、そこまでの物は必要ないです。串本のカセで釣れるグレは、「細くしないと食わないグレ」では無いですからね。
ちなみに、超高額な釣り具は、「高尚な講釈論者が大好きな品」で、こういう人は、28㎝の足の裏サイズを釣った後に、30cmのグレを釣って、「サイズアップーっ!」とかで、大喜びで騒ぐんですよ。別にいいんですが、このような「激痛行為」は、僕には無い釣りだし、ちょっと寒すぎて、どう考えても無理です・・・笑
まあ、イイんですが・・・
(こういう余計なことを書くから、よく叩かれんですが、つい書きたくなってしまう・・・笑)
閑話休題です。
ロッドは、釣具店で4万円から6万円代くらいの物で良いと思います。
号数は「1号」で良いです。最近の磯竿は、反発力が非常に高くなっているし、串本のカセのグレは、ほぼ100%「口太グレ」なので、強度的に1.2号までは必要ないです。
1号ロッドで50㎝のグレが当たると、確かに少し走られはしますが、柔らかいロッドの方が、やり取りも楽しいし、硬いロッドで仕掛けを細くして絞るより、柔らかいロッドで仕掛けを太くして絞る方が、バランスが良いのでバラシは少なくなるし、取り込みもスムーズでスマートです。
理想は、1号の磯竿を2本持ち込みたいです。
理由は、トラブルを考慮するとスペアがあった方が良いし、サシエにアオサを使用する場合は、円錐ウキの使用が勝ったりすることがあるので、棒ウキ仕掛けと円錐ウキ仕掛けの両方を、出来れば準備しておきたいからです。
まあしかし、1号ロッドで、お気に入りを2本そろえている人も少ないとも思うし、スペアが1.2号や1.5号の人も多いと思います。これでも、何ら問題は無いです。
ズボ釣りのグレは海上釣り堀のロッドがイチオシ
「カセに乗っている」と言うメリットを最大限に生かすなら、ズボ釣りをやるのは、当たり前と言えば、当たり前で、どちらかと言えば、こっちの方が、本筋と言えば、本筋であるとも言えます。
僕は、個人的な趣味趣向で、磯竿の「限界手前の弧」を描くような釣りを展開したいので、何を釣るにしても磯竿を使いたいし、バットから曲げに行くので、ハリスも通常より、かなり太めを使います。
まあ、こういう人なので、串本のカセ釣りのグレは、確かに、かなりの枚数を釣ってきましたが、ズボ釣りで釣った枚数は、そのうちの10%足らずです。
ただ、ズボ釣りは、良型率が、めちゃくちゃ高いと思います。50オーバーは十数枚釣ってますが、その約4割はズボで釣ってます。
そりゃそーと・・・
グレのズボ釣りの釣り具は、好みの分かれる所ですが、常識的に判断して、
- 3mから3.9mくらいが使いやすい
- 穂先が繊細で、胴がシッカリしているもの
- ある程度、上質の釣り具として生産されているもの
ここいらの条件を満たすロッドと言うと、まあ、「海上釣り堀のロッド」となるでしょう。
磯竿は、最近のものは5.0mと5.3mが主流で生産されているので、ズボで使うにしては少し長すぎるし、船竿でも色々と探しましたが、船竿の場合は、ある程度、オモリの負荷に耐えられるような構造になっているので、「柔らかい」って言っても、バットは強すぎるし穂先の繊細さにも欠きます。
釣り堀のロッド以外は、ナンと言うか、「帯に短したすきに長し」と言う表現がピッタリかもです。
ただ、筏のチヌ竿や、磯竿の穂先をチューブラーにカスタムして釣っている人とかもいます。それぞれによく釣っているので、こういうのもありと言えば、もちろん、ありとも思います。
それと、以前に、波止竿(メバルやアジなどをメインに狙う小物竿)を、浅海のグレ狙いに持ち込んだことがあります。
リールを逆転させてのやり取りとか、普通にやれば、そういう、強度が不十分なタックルでも、「もしかしたら楽しいかも・・・?」と思ったんですが・・・
結果は、良型サイズがバキューンと来たので、グっとタメましたが、あっという間に、4分割にへし折られました。笑
このロッドは適合ハリスが2号マックスでしたが、3号を掛けて、良型相手にタメたらこれです。
ここまでバラバラにされると、修理代もそれなりで(免責は1か所だけなので、バット部分にあてて、それ以外は実費)、結局、購入費と修理代とで、そこそこの磯竿一本買えるくらいの費用が掛かりました。
捨てることも考えましたが、1回目の使用でこうなったので、勿体ないと言う事で修理に出しましたが、修理から返ってきたこの竿は、「どうせもう使わんでしょう、下さい・・・」で、この竿を狙っていた後輩に分捕られました。笑
大いに脱線しましたが、こういうしょぼい竿は使わないに越したことは無いと言う事で、この失敗談は、貴重な研究結果として、ここに取り上げました。
個人的には、筏のチヌの掛かり竿とかは良いと思います。
出来れば「遠征タイプ」の物で、これなら、ビッグママ(60㎝オーバーのチヌ)に対応しているし、外道の大型真鯛なども、余裕で上げてくるパワーをしているので、50㎝オーバーのグレ相手でも、かなり面白いんじゃないか・・・と思います。
ズボ用も2本持ち込むのが理想で、僕の場合は、海上釣り堀のロッドで、一本を真鯛用。一本を青物用で持ち込んでます。
グレ釣りのポイントは、小アジも多いので、青物用を持ち込んでおけば、飲ませ釣りなども出来るし、臨機応変な対応力が上がります。
グレ釣りの道具の解説動画
串本のカセのグレ釣りの道具に関しては、YouTubeチャンネルに詳細を解説している動画あるので、こちらもご覧ください。
まとめ
磯竿は、適切な号数が「1号」くらいで、本数は、出来れば2本持ち込む
ズボ用は、海上釣り堀のロッドで、真鯛のタイプと青物タイプの両方を持ち込めば対応力が上がる
その他、リールや、小物類については、別項で紹介します。
余計なことを書いていたら、本項は長くなり過ぎました。笑