目次
(アイキャッチ画像は同船サービス(2023年3月20日)のもの。笑顔が絶えない良いサービスだったが、)
- カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第一章:グレ釣り その1)
- カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第一章:グレ釣り その2)
- カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第一章:グレ釣り その3)
- カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第二章:カセ釣りレッドゾーン その1)
- カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第二章:カセ釣りレッドゾーン その2)
- カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第三章:Youtubeとビジネス展開 その1)
- カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第三章:Youtubeとビジネス展開 その2)(現在位置)
- カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第三章:Youtubeとビジネス展開 その3)
- カセ釣り奮闘記・10年間の串本のカセ釣り(第三章:Youtubeとビジネス展開 その4)
収益化
YouTubeチャンネルの収益化の条件は8ヶ月ほどでクリアできましたが、収益化開始当初は、Youtubeの広告収益だけでは「エサ代も出んな」でした。(僕は普通の人の3倍くらいエサを持って行くというのもあるけど。。。笑)
広告収益を伸ばすためにはチャンネルの色々な数字を伸ばす必要があるわけで、そのために色々と学習したり研究したりするわけですが、研究して解ったことはYoutube関連の教材にして販売するなどして、とにかく、お金が回らないと続かないので、色々な事をやりました。
ただ、チャンネルに色々と手を入れたり、動画に工夫を凝らしてみても、Youtubeアナリティクスに現れる数字やグラフには、残念ながら、「楽観的になれる要素はほとんど無かった」です。
インターネットの広告の仕組みについての話は難しすぎると思うので割愛しますが、視聴者層や視聴者の属性、あるいは各数字の伸びの状況などを考慮すると、「これはYouTubeの広告収益だけでは、やって行けんな」という状況になってました。
「とりあえず、(顧客を)絞り込んでみよう」
バクっと集めて、そこから絞り込むのは、言ってみれば、マーケティングの基本の一つでもあるし、「釣りの事でも、何か出来るんじゃないか」と思っていたので、YouTubeで集まった人の中から、熱量の高いファンを抽出して、そこで何らかの収益基盤を作れば良いのでは無いかと考えました。
YouTubeのメンバーシップも使える状況だったですが、チャンネルに集まっている視聴者層などを考えると、「もう少し(僕と集まる人達の)距離感を詰める必要がある」と思ったし、フェイスブックのグループ機能の方が使える感じがしたので、これに人を集めることを考えました。
このやり方は、色々な部分で理にかなっているので、上手くいくと思いましたが、進めていくうちに色々な問題点も浮かび上がってきました。
フェイスブックグループの失敗
フェイスブックグループは1年ほど育てたところで、400人ほど規模になってきて、非常に賑やかになっているように、見えました。
しかし、投稿への高評価(いいね!)やコメントへの返信は、(SNS依存症と思える)数人のメンバーが毎日数百のリアクション(全体の約90%)をしているような状況で、それを100人くらいのメンバーが静観しているだけ(残りは幽霊会員)と言うのが、グループのエンゲージメントグラフから読み取れました。
「もう少し実践(実釣)の部分をアクティブに出来ないものか」
こう言うのも思いましたが、見込み客を集めて仲良くし、グループの盛り上がりや熱狂を演出することで、後に収益基盤を作った時に、すんなりお金を払ってもらうのが第一の目的なので、「見せかけの熱狂でも役割は果たせている」と感じてました。
ただ、一つ大きな誤算があったのは、このグループには、僕の事が嫌いなアンチも、相当数紛れ込んでいた事でした。
無料で集めたので、ある程度、「変なヤツも来る」のは想定内と言えば想定内だったですが、思ったよりこの数が多かったことと、アンチが発言力や影響力を持ち始めたのも想定外で、結局このグループは、2年ほどで、僕にとっては「使いものにならんモノ」となりました。
結局、物販での粗利と投げ銭の合計がこのグループから得られた収益でした。ショボかったですけど自分でやり方を間違えた部分もあるので、「まあ、仕方ない、次行こう、次っ!」でした。
「人気」という問題
グループ活動の失敗は、僕なりに色々と分析もしましたが、YouTubeという「無料のプラットフォーム」に集まった見込み客を、さらに「無料でフェイスブックグループに招待」という、「無料に無料を重ねる」という部分が、最も良くなかったと結論付けました。
YouTubeの動画では広告的な表現を用いて、「グループがあるから入ってください」だったし、「無料」を強調したのも大失敗、というか、チャンネルに集まっている視聴者の属性などから判断しても、有料のサロンビジネスのような形態は上手くいくとは思えなかったし、そう思うから「とりあえず、集めてみよう」の見切り発進でスタートしたことがそもそもの間違いだったです。
また、こちらから「(グループに)入ってください」という表現が下の下策で、相手から「入れてください」と言わせるくらいな集客マーケティングをしてないと、「そりゃ、こうなるわな」だし、要するに、失敗するべきして失敗していると結論付けました。
さらに、一連のグループ活動で最も問題視されるべき点は、「この活動では、女性がほとんど集まらなかった」という部分でした。
エネルギッシュで、本当の勢いがあれば、題材はなんであれ、女性も必ず寄ってくるはずで、それが全くない(ゼロってことは無いけど、ほとんど無い)ってことは、そもそも、根本から間違っているという事で、「チャンネルのポリシーや動画の構成とか編集から見直すべきなのか」と思ったら、途方に暮れました。笑
Youtubeをベースにした会員ビジネスは、言ってみれば「人気商売」であって、女性の指示を得られていない人気商売なんて、ちょっと考えれば「あるわけない」です。要するに、そもそも「人気」のところで間違っているし、これに気づいてない時点で負けなんですが、グループ活動をやってた時の僕は、何らかの熱病にでも掛かってましたかね。笑
同船サービス
2021年はコロナ禍のど真ん中で仕事の形態も変更を余儀なくされたし、どうせなら、一度やってみたかった「釣りの事でアクセル全開」をやってみることにして5月に串本町へ移住しました。
当初は、Youtubeチャンネルをベースにして集まったファンを顧客化し、何らかのサービスを提供して収益基盤を作る方向で考えてましたが、ファイスブックグループの失敗でいきなりの方向転換。「いやぁ、どうしようかな」でした。
串本町での経済活動は、主に、顧客が町民(県民)か県外の人かで分かれます。渡船店などは、県内より県外の顧客の方が多いわけで、釣り関連で動くなら顧客を県外に求める必要があると思いました。
県外からの新規の集客は、Youtubeを利用すれば「そう、難しい問題ではない」と思いました。
また、複雑なことは、そもそもチャンネルに集まっている視聴者の属性などを考えると無理があるし、シンプルに教材や同船サービス(一緒にカセに乗って、顧客の釣りをお手伝いする)を販売することにして、「これでやってみよう」にしました。
教材販売は大して売れなかったですが、同船サービスは、ちょっとした手ごたえはありました。
とにかく、顧客が喜んでくれる。
「やったー、釣れたぁ」「初めてこんな大きなブリを釣った」「こんな大きなアジを一回釣ってみたかった」「釣り方が解った」「動画で見た青物釣りをやってみたかった」などなど、お腹いっぱいになるくらい、喜びや感謝の言葉を頂きました。
また、同船サービスでは女性客が多かったのも、手ごたえを感じていた一つの理由で、「最初からこのサービスメインで色々と考えるべきだったか」とは、ちょっと思いましたね。笑
とにかく、同船サービスは、笑顔や感謝の気持ちがあふれていたし、有料にしたことで、無料に群がるネチネチとした妬み、ひがみ、やっかみ、嫉妬の塊みたいなKZ(クズ)は近寄っても来ないので、「空気が浄化されたことが何より気分良かった」です。
ただ、このサービスは、利益という部分で大きな問題を抱えていました。
夜明け前から集合して16時まで釣りをすれば、拘束時間は12時間を超えるし、その後に動画の編集をするわけですが、10時間から15時間は編集作業時間として時間を取られます。色々計算すると、1本の長尺動画で3万円くらいの利益が損益分岐点となるわけですが、この金額にならなければ「やればやるほど赤字」となります。
動画から得られる広告収益で3ヶ月くらいで損益分岐点を超える数字とかになれば、「やればやるだけ儲かる」となって、そうなると、ガイド料も必要経費くらいで出来るし、そうなれば「大いに(お金も)回る」となるので、もう、「やれるだけ、やったろう」で全力でやってみましたが、伸びるのはお金にならないショート動画ばかりで、数か月で、かなり苦しい状態に陥りました。
ガイド料の値上げか、動画の収益性の改善を図るか、別サービスを作って展開するか・・・
選択肢に迷ったら「全部やれ」が俺流ですが、さすがに物理的に無理、と言うか、この頃から「負けたかな」と意識するようになってました。
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