目次
昨年(2021年)から始まった、晩秋から初冬にかけての串本の沖釣りの風物詩と言えば、「串モン」狙いのイワシフカセの釣りです。
「串モン」とは「串本モンスター」の略で、この場合の「モンスター」は「大型キハダマグロ」を意味します。
2021年も60キロオーバーのモンスターサイズは出ましたが、今季(2022年)は、さらに大きな100キロクラスも散見するようになって、もう、沖釣りマニアの間では「秋から冬は串モンチャレンジ」になっているでしょうね。アコウ釣り(中深海)なんか、誰もナンも言うてないような・・・笑(アコウ、美味しいんですけどね)
ちなみに、僕(串本大島カセ釣り研究所・兼崎)は、湾内の釣りがメインで、沖釣りの事は詳しくないですから、この記事を書くのも微妙っちゃ微妙ですが、船頭と色々話をして知識だけは豊富です。笑
まあ、僕は船酔いも人並みにするので沖釣りは、どっちかというと「苦手」なわけですが、これだけのフィーバーぶりですから、苦手とかナンとかも言ってられないし、行けるタイミングは行こうとは思います。(一応、道具は揃えてますからね。笑)
串モン狙いの釣り具
昨年はヒッサゲクラス(20キロ前後くらい)が多かったし、時折掛かってくるビックリサイズも40キロから50キロ前後が多かったので、竿はメジロ釣りでも使えるような竿のチョイ硬めのヤツくらいに、リールも石鯛リールでラインも14号から16号くらいでやる人も多かったわけですが、今季は平均サイズが1.5倍くらいに跳ね上がったし、時折100キロに絡むようなオバケモンスターも出てくるしで、もう、大型電動リールを準備しないと釣りにならないような状況になってます。
スタンディングファイトでやりたいか、ウィンチスタイルでやるかで、竿の選択は分かれるところですが、今回映像に入ったのは、ウィンチスタイルのやり取りだったです。
ウィンチファイトという事で、竿はそれなりの強度をしてないとダメなわけですが、中深海のロッドであれば、比較的安価で頑丈なものがたくさんあります。画像のロッドは船頭のロッドで、大阪の某釣具店のオリジナルロッドでキハダ用(マグロ用)の竿ではないですが、「これで十分」(船頭)とのことです。(深海用のロッドです)
問題は電動リールで、メジロ釣りで使うような中小型のサイズでは、ドラグ力、巻き上げ力も足りないし、何よりラインキャパが足りないです。PEの10号が500mくらい入るサイズでないと、超大型モンスターが当たった時に手も足も出ないです。僕は、シマノ製品でリールを準備することが多いのでシマノを例にあげますが、6000番か9000番のリールという事になります。(画像のリールはビーストマスター9000です)
ラインはPE10号を300mから400m、リーダーはフロロカーボンの20号から28号を100mは入れておきたいです。
ちなみに、僕のメインタックルはスタンディングファイト用で、具体的にはロッドがビーストマスター・キハダで、リールがビーストマスター6000です。いや、「掛かったら(竿を)持つのか」と思ったら、正直、ちょっとビビります。笑
適切な釣り具を揃えよう
当日の釣りでは、「ラインを全部抜かれてしまった」という事件がありました。(100キロクラスだったかも)
「モンスタークラスの大型キハダマグロは、一度走り出したら滅多なことでは止まらないオバケがいる」(地元マグロ漁師)。
こういうのが当たると、船が(魚に)付いて走るわけですが、画像のリールが全部(ラインを)抜かれたタイミングでは、同じタイミングで4人がヒットしたのでついて走れなかったわけです。
何が言いたいかというと、キチっと強度十分のタックルを準備してもこう言うことが起こるわけで、串モンチャレンジをする以上は、それなりの道具を揃える必要があるという事です。
「(適切な道具を)持ってないから」で、例えば石鯛リールに14号のラインで行っても、お客さんである以上、船頭は乗せてくれるのは乗せてくれると思いますが、乗合船の場合は、掛かっても他のお客さんの迷惑になる(その道具にヒットした場合、他のお客さんは釣りならないかったりするかもしれない)ことも予想されるわけで・・・
「串モンチャレンジをやりたいなら、大型の電動を揃えるしか無い」と・・・、いや、断言しても良いと思いますけど、どうでしょうねぇ。
(僕は湾内専門の人なので沖釣りに関しては無責任なことを言います。笑)
約1時間のやり取り
YouTubeの動画は編集をしているので、やり取りの時間は30分程度に短縮してますが、実際は1時間弱掛かってます。
特に、カウンターの数値で120から150くらいの所で30分近い攻防があって、残り50の所でマグロリングを投下してラスト20mの所でも20分近く攻防がありました。
仮にこれをスタンディングファイトでやったとしても、120から150の30分の攻防はキーパーに掛けてのラインの出し入れになると思いますが、ラスト20の攻防は手持ちで踏ん張るわけでしょう。「足腰を鍛えて相当に強くしておかないと、ちょっと無理チャウか」と、これは想像ですけどね。笑
やりたいかと問われると、ちょいとやりたいかも。釣り関してはドMですから。笑
まあ、ここいらの話は、道具を揃える時の参考にして下さい。
エラワタ抜きと保冷
釣り上げたマグロは、キチっと処理をしないと美味しく頂けません。
運動量が豊富なマグロ類は、身もそれだけ強いというか、特に針掛かりして暴れまわった後なので、体温もそれだけ上がっているし、この温度は簡単には下がらないと覚えておくと良いと思います。
一説には、腹の部分の体温は40℃にも50℃にもなると言われているし、そのため、エラを抜いて血流を止める(こうして熱伝導を止める)必要があるし、ワタを抜いて腹の部分に氷をシッカリ利かせて、とにかく冷やす必要があるわけです。
マグロの目方表示に「エラワタ抜きで何キロ」という表現をよく見かけますが、「せっかくの釣魚を美味しく食べて欲しい」という船頭(もしくは関係者)の気遣いだったりします。
この串モンはエラワタ抜きで68キロでした。
以下は、当日同船した人のスナップ。みんなイイ味出してます。笑
昨年は年明けまで食った串本モンスター。今年はいつまでできるでしょうね。
当日の動画は以下です。長めに編集してますから、串モンに興味のある人はじっくりとご覧下さいね。
2022年11月22日 番外編・串本モンスターチャレンジ 68キロ・大型キハダマグロ登場
使用タックル
ロッド:中深海用船竿(250号クラス)
リール:シマノ ビーストマスター9000
道糸:PE10号(400m)
ハリス:フロロカーボン24号(100m)
針:キハダマグロ ケイムラ 17号
マキエサ:冷凍イワシ
サシエサ:冷凍イワシ
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
Copyright © 串本大島カセ釣り研究所・公式サイト All rights reserved.
この記事へのコメントはありません。