完敗!浅海奥の「ナンでも来いやー」

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浅海奥の潮の感じが良さそうだったので、「ちょっとやってみようか」で行ってきました。

「潮の感じが良さそうだったので」と書きましたが、この判断材料はズバリ「直近のグレの釣果」です。グレってのは、潮のコンディションが整っている事と流れの向きが良いことの条件が重なってないとマトモに釣れないわけで、釣果情報を見て、二桁釣果なら「イケてる潮」、数枚なら「まあまあの潮」くらいの判断で良いです。(コッパを除いて、です。ここ間違えるとダメです)

近々の愛丸の釣果情報では一日数枚って感じで、大島フィッシングでもこの前日の釣果は同じような感じだったので、「潮は悪くない」という判断をしました。プラスして、天気も風は北東、雨は無しだったので、「やってみようか」となったわけですね。

ただ、現在当研究所の課題になっているのは「グレ釣り」ではありません。グレは釣れるなら釣れるに越したことは無いですが、浅海奥は潮が変わって「新しい釣り」を模索する時期に来ているし、色々とやってみないと見えない部分も多いわけで、今回も「ヒント探し」の釣りをしてきました。

というわけで、今回ペレットは持ち込まなかったです。イワシオンリーでやってきました。

新提案の釣りを模索

僕は子供の時から釣りをやっているし、本格的に「釣り師」としての活動も始めてからでも30年以上になるので、釣りの業界的な流れってのも大筋でナンとなく覚えているし解るんですが、今の時代は「自由でライト(気軽)な感覚」で釣りをするのが主流になりつつあるように思います。

「釣りは経験がモノを言う」ナンてのは、確かに間違ってはいないですが、こう言うのは「平成の香り」がするというか、令和の時代をこれから生きる若い子には、もうカビ臭く感じるんじゃないですかね。

何年前だ?波止釣り時代・岸和田市 片岡エサ店にて

僕らが上達を目指してバリバリやっていた頃なんて、今のような「優れた釣り具」なんてまだ進化する前の段階で、「道具で足りんところは腕でカバーする」なんて気概でやってましたが、今は釣り具も上り詰めた感じがするし、腕前を上げて足らんところを補うとかしなくても、全部釣り具がやってくれるような、そんな時代になってきたとさえ思います。(まあ、「全部」は言い過ぎですけどね。笑)

プラスして、海の状況も明らかに変わってきた昨今、温暖化は進み、追い打ちをかけるように黒潮の蛇行は続き、色々な釣りで、色々な釣り場で、「こうあるべき」って釣りは変化を余儀なくされている現状があります。浅海奥の釣りも、ご多分に漏れずと僕は思ってます。

奥はこれまでグレメインで釣っていたポイントですが、グレも少なくなってきているし、何より、僕がここで創ってきたグレ釣りは「アオサのグレ釣り」なんですが、そのアオサが無くなってしまったですからね。浅海奥のポイントから「お前、違う事やれ」って言われているような気さえします。笑

元々性格的には、「人と同じことが嫌い」「新しいことが好き」「人からこうしろと言われたら反対の事をしたがる」などなど、いわゆる天邪鬼(あまのじゃく)で、この性格に関しては自覚症状あるし、それゆえに、釣りに関しては「クリエイター」としての自覚もあります。

というわけで、僕が新提案の釣りを模索するのは「自然な流れ」なんですね。

とは言っても、クリエイティブな発想、活動は、ホンマ難しいです。(難しいから楽しいんですが・・・笑)

結果は散々でした

この日も未明からカセに乗りましたが、暗い時間帯からマヅメにかけての潮の流れは緩く波止向きで、「エエ感じ」だったです。

準備したエサはマキエ、サシエ共に冷凍イワシだったので、「青物はあるかも」、それに「あわよくばクエを」というのは頭にありました。

夜が明ける前に愛丸のお客さんがグレを釣っているのが見えたので、「やっぱり潮はエエんかな」と思う反面、「あんまり早くから食いだすと続かんことが多いけど」、なんてのも思ってましたが、ここから一息入ったタイミングで6号竿で構えていたイワシフカセにモゾモゾとしたアタリがありました。

「アジがつついているかな」と感じたのでサシエ交換の回収をしようとしたら、「ナンか付いてる、ん?」

ミノカサゴ。スカリに入れて鑑賞するのが趣味だが浮袋が膨らんでダメだった

「コイツ(ミノカサゴ)は潮が行ってない時にあるし、(今日は)厳しいかな」と思いましたが、その直後に、強烈なアタリが6号竿に襲い掛かってきました。

水深が20m前後のポイントなので、良型青物は横に走る

一発目の突っ込みはカセの反対側に猛烈に走ったので、竿を水没させてタメをくれてやりましたが止まる雰囲気は無かったです。6号竿なので多少の無理は利くし、一応「ナンでも来いやー」の構えだったのでドラグもギチギチにしてましたが、瞬間的に「これは折られる」と感じました。

というわけで、次の瞬間、アッサリ「ギブアップ!」(根性足りません。笑)

レバードラグを緩めて竿の角度を戻しましたが、それで走りも止まりました。ブリはこう言う所は優しいですね。(カンパチなら厳しいです。笑)

80cmで6キロってところだが、コイツは強かった

これを釣って暫くすると潮が緩んで、止まってしまいました。こうなると、小アジの猛攻がえげつないことになりますが、もう、手が付けられなかったです。

良い流れが入ってくれば大きな魚も入ってくるし、そうなると小アジも大人しくなりますが、そのタイミングは14時まで無かったです。しかし、この流れで当たったのがコッパ尾長だったので、「ありゃぁー、こりゃ、顔を洗って出直して来いって言うてるな」でございました。

イワシエサのウキフカセですが、有力な釣りであることは間違いないですが、エサ取り対策ですねぇ・・・

っつか、「エエのがおったらアジも、もうちょっと大人しいし」とか、負け惜しみを散々ぼやいて納竿としました。

ミノカサゴは実は美味だ。地元のオイやんに差し上げた

今回のブリは磯竿で相手をするには強烈だったし、「ウキフカセの上物竿(1.2号、1.7号)に当たるとヤバい」とか感じてたので、ちょっと腰が引けたというか踏み込めませんでした。

こう言う所、改善ですね。

尺が足らんのでYouTubeの動画も無いです。悪しからず、ご了承ください。

使用タックル

イワシフカセ

ロッド:シマノ がまかつ パワースペシャルフカセ6号
リール:シマノ ジガーLD2000
道糸:フロロカーボン10号(通し)
針:フカセヒラマサ13号

ウキフカセ1(大物対応)

ロッド:シマノ BB-X SP SZ 1.7号
リール:シマノ BB-X ハイパーフォース4000
道糸:ナイロン5号(サスペンド系)
ハリス:6号
針:フカセ真鯛10号、12号

ウキフカセ2(小物狙い)

ロッド:シマノ BB-X SP SZ 1.2号
リール:シマノ BB-X テクニウム3000
道糸:ナイロン3号(サスペンド系)
ハリス:3号~5号
針:フカセ真鯛10号、12号、伊勢尼10号

マキエサ:冷凍イワシ
サシエサ:冷凍イワシ

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兼崎 秀治串本大島カセ釣り研究所代表

投稿者プロフィール

串本大島カセ釣り研究所を運営しております、HN海信(本名:兼崎秀治)です。
波止釣り、磯釣りを経て、現在カセ釣りに夢中ですが、12歳から釣りやっているので、釣り歴は40年以上です。

現在後進の色々な人に釣りの魅力を伝えるべく、日夜邁進しております。どうぞよろしくお願いします。

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